ハンフリー視野検査周辺60-4の計測方法と結果の見方【視能訓練士 中級】

こんにちは、ひらちゃんPhDです。

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ハンフリー視野計の中に、周辺視野を計測するプログラムがあるのをご存知ですか?

学生の時に講義で聞いたなというレベルかもしれません。

しかし、意外と使えるので今回は測定方法と結果の見方をご紹介したいと思います。

GPよりも早く終わりますし、数値化されるので意外と臨床で使えます。

コストも静的視野検査の方が良いのでこの記事を読んで参考にして頂けたら幸いです。

ハンフリー60-4ってどんなプログラム?

左側から60-4、30-2、10-2の測定点を示します。

60-4は 60°内すべてを計測するのではなく、30°から 60°を計測するプログラムになっています。

60-4の仕様

測定点間隔:12°

測定点数:60点

検査時間:SITA-Standardで5~8分

アルゴリズム:全点閾値、Fastpac、SITA-Standard、SITA-Fast

視標サイズ:IIIのみ

固視監視:ゲイズ+盲点、盲点、無しから選択可能

テストスピード:普通と遅いから選択可能

視標の色:白のみ

中心窩閾値:オン/オフ切り替え可能

測定アルゴリズムは以前の記事でもお話ししましたが、万能のSITAが良いと思います。

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60-4を行うにあたっての注意点

基本的には通常の24-2や10-2と一緒です。

ただ少し注意しないといけない点があります。

注意点

・矯正レンズは使用できない

・眼瞼挙上をしっかり行う

当たり前ですよね。 GPを計測する時も周辺視野計測では矯正できませんもんね。

勿論コンタクトレンズを装着してやるのも良いと思います。

ただ、毎回同じ条件下で検査することが視野検査で最も重要な条件なので裸眼で行うのが良いでしょう。

60-4の計測時にレンズフォルダーが出ていると、以下のようなコメントが出て、収納するうに警告されます。  

24-2や10-2では瞳孔領域が出ていれば上眼瞼の挙上は必須ではありません。

しかし60-4では最周辺部まで計測するので限界まで挙上する必要があります。

60-4計測方法

1.ライブラリから60-4を探す

最初のトップ画面に60-4の計測ボタンを作っておけば便利ですが、あまり使わないので表示していない施設が殆どだと思います。

ライブラリから出す方法は、トップ画面の右下のテストライブラリを押します。

そうすると次の画面に進むので、イキチを押します。

そうするとシュウヘン60-4があるのでこちらを押します。

次にパラメータの設定画面が出ます。

変更できるのは、テスト方法テストスピード固視監視中心窩閾値の4つのみです。

最初は写真のように、SITA-Standard、標準速度、ゲイズ&盲点監視法、中心窩閾値オフになっています。

通常の24-2や10-2ではどの施設も中心窩閾値はオンになっていると思います。

しかし、先ほどもお話ししましたが、60-4は裸眼の状態でやるので中心窩閾値は低くなります

あまり参考値にならないのでオフのままで良いと思います。

すなわち、パラメータは何も変更する必要はありません

 

2.データ入力

患者入力画面になります。

こちらはいつものハンフリー視野検査と全く同じです。

必要な情報を入れて検査画面へ移ります。

 

3.計測

あとは通常の24-2や10-2の計測と全く同じです。

中心窩閾値の測定とゲイズ設定を行ったら視野検査が始まります。

もしこの検査画面でパラメータを間違えたら、パラメータノヘンコウを押してください。

先ほどと同じパラメータの設定画面になるので変更できます。

説明のコツ

・結構周辺まで視標が出る

・裸眼且つ周辺視野なのではっきりは見えない

・なんとなく見えた視標でもボタン押すこと

いつも通りの説明だと上手く伝わらず結果が悪く出やすいです。

上記の3点は強調して説明した方が良い結果を出せます。

 

4.印刷・転送

印刷は 3 in 1 の1つしかできません。

どんな結果課は次の結果の見方で解説します。

結果の見方

通常の24-2や10-2とはとっと違いますね。

ハンフリー60-4では、上段中心にグレースケール、右下に実測閾値、左下に欠損の深さが表示されます。

欠損の深さは、予測閾値の4dB以内であれば☐で表示され、予測値より深い場合はプラスの符号で表示されます。

上の結果ですと、鼻側の感度低下部位がプラスの符号で表されているのが分かると思います。

逆にマイナスで表示されている部位は予測閾値より感度が良かった部位になります。

周辺視野はGPで見慣れている人は、60-4の閾値の値がしっくりこないと思うので、GP と HFA の III における対応表を供覧します。

GPの各イソプターとハンフリー の dB 視標を照らし合わせればだいたいこれくらいの感度があると予想しやすくなると思います。

ハンフリー60-4 の結果を解釈するにあたり一番重要なのは、各象限ごとに算出されている閾値の合計値です。

なぜハンフリー60-4ではMDやトータル偏差がなどがないかというと、

60-4では屈折を矯正して皆同じ条件で計測できないので、年代別正常値が存在しないからです。

60-4の目的は、患者個人内での経過観察が目的であるため、正常値と比較して感度が良いとか悪いとかを評価するものではありません。

よって、経過を観察するには各象限の閾値の合計値で評価することになります。

偽陽性・偽陰性・固視不良の信頼性のパラメータは24-2や10-2と同じです。

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ハンフリー60-4では30°内がぽっかり空いているので何か見慣れないなと思うかもしれません。

実際に24-2の結果を当てはめてみると、周辺視野がしっかりリンクするのが分かると思います。

さいごに

今回はハンフリー視野計の60-4プログラムについて説明しました。

検査するORTの注意点としては、レンズフォルダーを使わないことと、眼瞼挙上をしっかり行うことです。

結果を評価するDrの注意点としては、周辺視野なので24-2や10-2に比べ少しばらつきが大きくなることです。

しかし、GPでは検者間の差や手技の差で結果が変動しますが、ハンフリー60-4のばらつきはそれ以下だと感じます。

明日からの臨床の役に立てば幸いです。

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