こんにちは、ひらちゃんPhDです。
KazukunORTPhD、 hirachan_ort_phd、 留学先のカナダ ハリファックスに関する最強ブログ
日本語の雑誌なのに抄録英語もいるの?あわわわぁ、ってなったことありませんか?
ひらちゃんは、24歳から大学院に通い、30歳で博士号(PhD)をとり、大学教員(助教)やって、ロンドンに研究留学して、今はカナダの大学で研究員やっています。
今37歳なので研究歴は13年ですが、筆頭で執筆している英語論文は、今書いている2つを含め24編あります。
世の中の視能訓練士の中では、圧倒的な研究者だと思います。
普段の研究者生活の中で、英語は切っても切れない縁です。
皆さんもちょいちょい学会や論文執筆で英語との格闘があると思いますが、結構憂鬱ですよね。
ひらちゃんんも慣れてはきたものの、語学が大嫌いなので憂鬱で仕方ありません。
でも業績として世の中に残すにはやるしかないんです。
英文校正ってどうしてる?
そんだけやっていたら英文校正なんて必要ないでしょ?って同僚に言われますが、必ず英文校正に出しています。
英語ネイティブでない限り絶対に出した方がよいです。
なぜなら、ちゃんとした英語で書くと世界中の人が読んでくれるからです。
ジャパングリシュで意味不明な文章書いたら、折角良い内容の研究をしても誰も読んでくれません。
というか、理解してくれません。
それくらい英語の文章は大事です。
また、ただ英文校正業者に出せば良いわけではなく、業者の質も大事になってきます。
沢山あってどれに出したらよいか分からないという方もいると思います。
今回は20回以上英文校正に出している経験から、ひらちゃんベスト3を紹介したいと思います。
どの業者もスタンダードとプレミアム(プラス)の2段階あり、当たり前ですがスタンダードの方が安いです。
スタンダードは、校正が1回きりで、ちょっと修正して2回目に出すと追加料金がかかります。
さらに校正レベルも「てにをは」の修正+αのみです。
その一方で、プレミアムは1年間またはその論文が掲載されるまで無料で何回も見てくれます。
また、英語の校正レベルの質も違うので、ここは惜しまずプレミアムを使う事をおススメします。
それではランキングです。
1位 ELSEVIER Language Editing Service
ELSEVIER は眼科の英文雑誌でいうと、Ophthalmology や Am J Ophthalmol など一流雑誌の出版社になります。
その出版社がやっている英文校正です。
海外の業者なので、やり取りは全部英語です。
気になる値段設定はこんな感じです。
ワード数 | スタンダード | プラス |
~500 | $ 115 | $ 135 |
501 ~ 1,500 | $ 255 | $ 290 |
1,501 ~ 6,000 | $ 285 | $ 599 |
6,001 ~ 9,000 | $ 399 | $ 899 |
大体英語の論文を書くと6,000 words 以内なので、スタンダードで$285(約3万円)、プラスで$599(約6.5万)。
抄録のような500 words 以下の物はELSEVIER では高くつくのでおススメしません。
後ほど述べる業者の方が1word 単位で値段が付くのでお得です。
ELSEVIER の個人的なイチオシは、
・英文の質がとにかく高い
・研究に詳しい人に当たると内容の指摘もしてくれる
・アクセプト率が急に上がった
・プラスを選択すると1年間無制限で校正してくれる
・リジェクトのコメントの中で英語の質を指摘されたら返金してくれる
・割引クーポンが結構送られてくる
反対にイマイチなところは、
・値段が高い
・トラブルがたまにあるが英語なので大変
・クレジット払いなので公費を使う時に明細提出が必要
ELSEVIER はどういった方におススメかというと、
・インパクトのある英文雑誌に原著論文を投稿する方
・学位論文などのような長編論文の校正を必要とする方
・とにかく何でもハイレベルを追求する意識高い系の方
参考までにwebサイトを添付します。
web: https://webshop.elsevier.com/language-editing-services/
最近はトップジャーナルを常に狙っているので、ELSEVIER にはだいぶお世話になっています。
2位 American Journal Expert (AJE)
AJEはひらちゃんが大学院時代からお世話になっている業者です。
大学院当時は、英文校正は自分への勉強投資だと思い、あえて自分で支払っていました。
その方が、自分を追い込めたからです。
当時はお金が無かったのでスタンダードでケチってたのですが、研究資金を獲得できるようになってからプレミア校正にするようにしました。
そうしたら、英文校正の質もだいぶ上がったので、最初からここはケチらなければ良かったなと思いました。
料金はこのような感じです。
ワード数 | スタンダード | プレミアム |
-500 | $106 | $360 |
500-1500 | $202 | $385 |
1501-3500 | $245 | $434 |
3501-6000 | $298 | $508 |
6001-8000 | $337 | $569 |
8001-10000 | $387 | $632 |
10001-12000 | $427 | $705 |
12001-15000 | $492 | $806 |
15001-18000 | $547 | $922 |
また各校正業者のスタンダード校正を比較したものがあります。
https://eibun-hikaku.net/topics/standard.html
こちらをみてお分かりの通り、AJEも短編の英文校正は高くつきます。
しかし、長編になればお得になります。
AJEの個人的なイチオシは、
・日本語対応しているので、細かいニュアンスを伝えられる
・値段が安いが英文校正の質は高い
・プレミアム校正にすると、その論文が掲載されるまで無制限の校正(1年超えても可)
反対にイマイチなところは、
・短編の英文校正が高くつく
AJE はどういった方におススメかというと、
・長期戦になりそうな研究論文を書いている方
・お得に高品質を求めたい方
・英語があまり得意ではない方
かなと思います。
個人的には、プレミアム校正にすると、その論文が掲載されるまで無制限の校正(1年超えても可)が一番ポイント高めです。
リジェクトが続いたり、途中挫折したりすると長引きますからね。
この保証には本当に助けられました。
お得に高品質を求めたい方は、以下のひらちゃんの紹介URLを介してアカウントを作成すると、初回$20(2,000円)の割引クーポンが発行されます。
https://secure.aje.com/r/QNYJLX33
使用の際に、プロモーションコードに「Welcome20」と入れると適応されます。
良かったら使っちゃってください。
今計算したら筆頭英語論文24編のうち、8編がAJEで校正されていました。
結構お世話になってます。
3位 Editage エディテージ
ひらちゃんは、国際学会の抄録と英語論文の Reviewer になったときのコメントの英文校正の2つにおいて利用しています。
何故かと言うと、上記で述べた ELSEVIER や AJE では、OO word ~ OO word までいくら、のようにワード数の幅で値段が設定されているのに対し、Editage では 1 word 単位での見積もりになるからです。
料金設定はこちらです。
ワード数 | スタンダード | プレミアム | トップジャーナル |
1 word | 5円 | 11円 | 25円 |
国際学会の抄録などは、400 words までなど制限があり、この程度の文字数であれば Editage はお得です。
抄録程度であれば、スタンダード校正で十分です。
何故なら、「てにをは」を直してもらうだけで十分なので。
ちなみに、国際学会の抄録を仮定して 400 word でスタンダード校正を3社に依頼すると値段はこのようになります。
US$1 = 108円 で換算
ワード数 | ELSEVIER | AJE | Editage |
400 words | 12,420円 | 11,448円 | 2,000円 |
如何でしょうか?Editage では圧倒的に安いのが分かると思います。
では、通常の英語論文を仮定して計算 してみましょう。
平均すると 5,000 words くらいになります。
論文なのでプレミアム校正に設定にします。
ワード数 | ELSEVIER | AJE | Editage |
5,000 words | 64,692円 | 54,864円 | 55,000円 |
Editage は、1 word 単位なので、ELSEVIER や AJE では定額のところ、Editage では変動するので値段は時と場合によります。
Editage の個人的なイチオシは、
・短編なら圧倒的に安い、Abstractには最適
・完全日本語対応なので、細かいニュアンスを伝えられる
・1 word 単位の見積もりなので他社より得することがある
反対に、イマイチなポイントは、
・英語の質はそこまで高くない
・たぶんトップジャーナルで依頼したら向上するが金額は高い
Editage はどんな方におススメかというと、
・質よりもまずは予算の方が大事
・Abstract だけサクサクっと校正してもらいたい
といった感じです。
最近 Reviewer になることが増えて、自分が英語で書いたコメントが相手に上手く伝わるように、「てにをは」をしっかり直して頂いております。
さいごに
今回は、日本ないし世界中の視能訓練士の中でもトップクラスの研究者による英文校正業者の紹介でした。
まとめると、形に残るものは必ず英文校正業者に出しましょう。
英文雑誌に投稿するような長編論文の校正は、ELSEVIER または AJE。
Abstract やちょっとしたコメントなど短編の校正は Editage。
かなと個人的には思います。
修正履歴とコメントなども残りますので、自分の英語の癖なども分かり、英文校正に出すと勉強もになります。
ご参考にして頂けたら幸いです。
この記事面白かった、役に立ったと感じた方は気軽にシェアしてください!
KazukunORTPhD、 hirachan_ort_phd、 留学先のカナダ ハリファックスに関する最強ブログ