留学助成金の紹介と実際に獲得した時の申請準備のまとめ

こんにちは、ひらちゃんPhDです。

 KazukunORTPhD hirachan_ort_phd 留学先ハリファックスのブログ

留学ということ色々な種類がありますよね。

語学留学、研究留学、筋肉留学など。

留学って響きは比較的プラスのイメージがあると思います。

ただ実際にはお金もかかるし、簡単に行けるものではありません。

ひらちゃんは超高倍率の留学助成金を勝ち取り、2年間の留学を体験したのでそのお話しです。

資金調達の前に留学先

当たり前ですが、留学先留学期間が決まっていないと、助成金に申請できません。

予めスカイプ面接をして留学先の教授の承諾を得ておく必要があります。

ひらちゃんの場合は最初にメールで履歴書 (CV) を送り、後日現地まで行き面接しました。

留学までの流れ

2015年12月 留学決意 上司に留学先を斡旋して頂いた

2016年1月 留学先機関から承諾を得る✌

2016年3月から10月 助成金申請💻

2016年8月 留学先の教授と面接するため渡英

2016年12月 助成金採択通知 🙂 

2017年4月から2019年4月 イギリス留学🛫

留学資金の確保

研究留学の資金調達方法は3つあると思います。

それぞれのメリット デメリットを考えてみましょう。

1. 公的資金または財団の助成金

一番懐を傷めずに高額な資金を得られます。

その分皆が応募するので超高倍率

ポンコツ研究者は審査に通らないと言われています。

 

2. 日本の所属機関からの援助

所属機関によって支給される額は様々だと思いますが、基本的には給料の50%は支給されます。

大学教員って元となる給料が高いので20万から30万くらいは月々貰えると思います。

尚且つ競争相手は学内に絞られるので、倍率は低く難易度は低め

ただ留学終了後、必ず元いた所属機関に戻り、数年間勤続しないといけない縛があります。

そのため、留学先や他の機関からオファーがあっても断らないといけません

 

3. 自己資金

一番懐を傷める事になりますが、留学先で無給であれば、結構自由がきく生活を送れます

これができるのは元々お金持ちの貴族か給料の良い医者くらいかと思います。

ひらちゃんは1の企業資金を運良く獲得しました。詳細は後ほど。

日本の留学助成金まとめ

ひらちゃんは、留学した年の2年前から留学を検討していたので、日本の留学助成金を調べていました。

他にもいくつかあると思いますが、ひらちゃんが申請したものをまとめました。

参考にしてください。

その前に、当時の業績を公開します。

ひらちゃんは運よく首の皮一枚で採択された身分ですので、これ以上の業績は必要かもしれません。

ひらちゃんの申請時の業績

First authorの英語論文 12編

Co-authorも含めたTotalの英語論文 25編

First author IF 34.4

Total IF 65.8

 

日本学術振興会 海外特別研究員

留学する国によりますが、2年で最大1,000万円の大型助成を受けられます。

研究留学を希望する方は皆申請するので超高倍率です。

また獲得した時の業績のインパクトも高いです。

こちらを獲得した研究者は将来が約束されたようなもんです。

ひらちゃんの上司はこちらを獲得しており、流石だと思いました。

当然ながらポンコツなひらちゃんは不採択でした。

 

第一三共生命科学研究振興財団 海外留学奨学研究助成

1年以上2年以内の留学で600万円支給されます。

採択件数が5件なので、かなりの高倍率。

基本的には薬関係の基礎研究がメインテーマですが、ひらちゃんは臨床研究で2年間の申請をしました。

後ほど詳細をお話ししますが、ひらちゃんはこちらの助成金を頂きました。

心より御礼申し上げます。

 

国際医学研究振興財団

1年あたり最大600万円支給されます。

書類締切日に満40歳未満、女性研究者は45歳未満、あるいは、学位取得後5年未満であることが前提です。

また、海外での研究予定期間が2年以上であり、過去に1年以上の研究留学の経験がない方が対象です。

採択件数は5件なので狭き門ですね。

 

上原記念生命科学財団

リサーチフェロー、ポスドク共に1年で450万円以内。

年齢制限に加え、リサーチフェローは留学中の年収が600万円以下、ポスドクは250万以下と縛りがあります。

採択件数がリサーチフェローは90件、ポスドクは50件と枠は多く、競争倍率が低いのでおすすめ。

しかし、ひらちゃんはポンコツでしたので不採択でした。

 

内藤記念科学振興財団

助成金額は1年以上留学する者で、450万円。

博士の学位をとって7年以内と縛りがあります。

採択件数が10件と少ないので高倍率。

勿論ひらちゃんは不採択でした。

 

山田科学振興財団 長期間派遣援助

助成金額は6カ月から1年間でUS$10,000。

上記の助成金に比べるとやや少額ですが、大変助かる助成金。

正式な採択件数は書いていませんが、総額がUS$70,000なので7件かと思います。

ひらちゃんは応募していたのですが、他の財団の助成金に採択されていたので、結果が出る前に辞退しました。

 

Daiwa Foundation

イギリスと日本の共同研究に支給される助成金。

奨励助成と重点助成の2種類あり、奨励助成は£7,000、重点助成は£15,000になります。

年に2回募集しており、期限は3月31日までと9月30日までになります。

色々な分野が殺到するのが予想されれますが、イギリスと日本の交流に限られるのでそこまで倍率は高くないかもしれません。

ひらちゃんは応募しようと思っていましたが、他の財団の助成金に採択されていたので応募しませんでした。

助成金は重複獲得禁止

スーパー研究者ならどれもこれも獲得したら大金持ちじゃん?

と思うかもしれませんが、同期間に重複する助成金の獲得は禁止れています。

そのため、例え3つに採択されてもどれか1つ選び、他の2つは辞退しないといけません。

一人でも多くの研究者が留学できるようにするには当たり前ですよね。

しかし、助成期間が被っていなかったら別の助成金を獲得することは可能です。

例えばAと言う助成金を2017-2019年で獲得し、Bと言う助成金を2020-2021年で獲得すると言った感じです。

重複獲得バレないのでは?

多分高確率でバレます

何故かと言うと、採択者は研究課題名、氏名、所属機関がWeb上で公開されるからです。

研究留学を希望する人達は、殆どの人が全部の助成金に申請するので、Web上でどう言った方々が、どう言った研究で採択されているのか対策を練るために見るからです。

重複獲得は法的な罰則はありませんが、どの財団のWeb上の禁止事項に書いてあります。

もし、そのような事が発覚した場合、助成金の強制返納はもちろんのこと、以後所属機関からの申請が通りにくくなるなど、自分以外にも多大な迷惑がかかります。

そのため、いくらお金が欲しくても、1つ以上採択されたらどれか1つに絞りましょう。

同じ助成金は2回獲得できない

これも当たり前ですよね。

一人でも多くの研究者が海外で経験を積めるようにしなくてはなりませんもんね。

申請に必要な条件

年齢

基本的に年齢制限がどの助成金にも設定されています。

財団によって微妙に異なりますが40歳未満が殆どです。

そうですよね、40-50歳くらいの既に偉くなっている人に投資するより、30代のある程度経験積んで更に海外で経験を積んでステップアップして欲しい人に投資する方が価値ありますよね。

20代はよっぽど早熟なやり手でない限り評価が難しいかもしれません。

 

業績

これは必須項目の上位だと思います。

例えば、今あなたが銀行の融資担当の人になったと仮定してください。

500万というお金を上司から託され、この10人の中から書類だけで5人を抽出し、元が取れそうな5人を見分けて貸してください。

返ってこなかった分は、給料から差し引いておきます。

と言われたらどうしますか?

おそらく10人のバックグラウンド、職業、年収、貯金など信用性のパラメータを見ますよね?

その後5人を呼び出し詳細な面接をして最終判断を下すと思います

助成金も同じだと思います。

論文業績というその人の研究者としてのバックグラウンドは最重要項目だと思います。

論文業績がない人が留学して結果を残し、今後活躍するとは思えませんよね。

 

研究内容

これも大事ですよね。

キーワードとしては、新規性があること、例え無かったとしてもの研究の成果がどのように世の中に貢献するのか。

この2点は外せないと思います。

また留学先がどのような研究をしていて、自分がやりたいことと一致するかがとても重要です

何故なら、もし助成金が採択された場合、帰国後に報告書を提出しないといけないからです。

申請した内容と報告書の内容が全く異なっていたら大問題ですよね

勿論、何もかもが一致する必要はありません。

あくまでも留学先機関の教授が研究室の運営をしているわけですから、若干変わることは仕方のない事です。

ひらちゃんも研究内容は概ね同じでしたが、使用機器が変わった等の変更により若干検討項目が変わりました。

財団の方に確認したところ、minor change なので引き続き研究頑張って下さいとお返事頂きました。

 

所属機関

これは正直なところどこまで影響するかわかりませんが、審査員も皆同じ人間です。

審査員をするような方々は、一流大学で研究をされていたり一流施設に留学経験がある方だと思います。

そのため、母校からの申請があった場合、全く氷のような心で申請書を読むことは出来ないと思います。

ただ、ひらちゃんは一流大学ではなく、至って普通の大学から申請し採択されたので、あんまり関係ないかと思います

 

採択通知

実はひらちゃんは、第一三共生命の一次選考で不採択で、補欠1番目だったようです。

そのため最初は財団の方から不採択通知を頂いておりました。

各財団に申請していましたが全滅でしたので、自費留学を覚悟していました。

そんな中、12月22日の年末に1本の電話がかかってきました。

採択されていた方のお一人が辞退したため、ひらちゃんが繰り上げ採択になったという連絡です。

その後直ぐに面接の機会を頂き、年内に採択通知を頂きました。

今でも忘れられないですね、あの時の震えるような嬉しさ。

さいごに

研究者が留学して日本と違った色々な事を身につけるには最低でも2年はかかると思います。

もし留学を希望されている方は2年を目標に定めて下さい。

可能であれば日本の所属機関を辞めて行く方が今後の成長にはよいかと思います。

籍残して留学しても日本から核ミサイルのように仕事が飛んできますし、折角留学先でチャンスを頂いても、日本に帰るのが決まっていたら勿体ないですしね。

ひらちゃんは、イギリス修行が終わりに差し掛かったときに、カナダ修行のお話しを頂きました。

もし日本に帰ることが決まっていたらこのオファーを断らないといけませんでした。

そう考えると身辺を清めてから留学するのは大事かなと

もし必要とされているなら日本に帰ったら何処からか声がかかると思いますし、声が掛からなかったらその程度の研究者じゃないかと思い生きていこうと思ってます。

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